スキャンのコツ

【完全マスター】どんな物体でも3Dスキャンする方

【完全マスター】どんな物体でも3Dスキャンする方

3Dスキャンの極意は「準備」にあり。適切な下準備さえ整えれば、実際のスキャン作業は驚くほど簡単になります。このガイドでは、あらゆる物体を完璧にスキャン可能な状態にするためのテクニックを徹底解説。

■ 必須ツール大全
あらゆる物体をスキャン可能にする魔法のアイテムたち:

▼ マーカーシステム
・反射シール:無地の物体に貼る追跡用ポイント。5点以上を不規則に配置
・マーカーテープ:マーカー付き粘着テープで素早く大量設置可能
・マーカーブロック:立体ブロック型マーカー。作業環境を瞬時に最適化

▼ 特殊表面対策
・スキャニングスプレー:
 黒/光沢/透明面に微粒子コーティング(AESUB Blueなどプロ用orドライシャンプー代用)
 ※使用後は必ずクリーニング!過剰塗布は形状歪みの原因

▼ 環境最適化グッズ
・LED照明:Revopoint Mini LEDやセルフィーライトで影を排除
・回転台:電動ターンテーブルor手作りのLazy Susanで安定撮影
・黒背景シート:不要な表面スキャンを防止(レーザースキャナー除く)
・固定用粘着剤:グルータック/両面テープで微小物体を安定配置

■ 物体タイプ別攻略法

▼ 表面特性診断

課題   解決策
無地表面 マーカー/参照物を戦略配置
暗黒/光沢面  スキャニングスプレーを薄く均一塗布
透明/鏡面 スキャニングスプレー必須
特定色 光源特性に応じたコーティング 


▼ サイズ別最適アプローチ
・極小(10mm未満):
 MINI 2/MetroX使用+参照物リング配置
・小型~中型:
 ターンテーブル+マーカー事前設置
・大型物体:
 RANGE 2でセクション分割スキャン→10%重複で合成

▼ 人体スキャンの極意
・服装:光沢/黒色衣類禁止
・姿勢:自然体で完全静止(目は閉じて)
・機材:MIRACO/RANGE 2が最適 POP 3 Plusでも可

■ 環境設定の黄金律

  1. 照明管理:
     ・間接照明で均一な拡散光
     ・屋外は曇天or薄暮時が理想

  2. 空間設計:
     ・黒シートで背景/床面をマスク
     ・不要物排除でクリーンな作業領域を確保

▼ トラブルシューティング早見表

現象  対策  
表面が認識されない マーカー配置+スプレー併用
微小物体の追跡失敗 参照物リング+ターンテーブル固定
大規模スキャンでのクラッシュ セクション分割(10%オーバーラップ)+パソコン性能確認


応用例:光沢黒ボールの完全キャプチャ

  • スプレーでマットコーティング
  • 非対称にマーカー配置
  • グルータックで回転台固定
  • 低速回転+MINI 2で精密スキャン

3Dスキャンの成功は、物体の特性を深く理解し、適切な前処理を施すかにかかっています。このガイドを参考に、あらゆる物体征服へ挑戦してみてください!

(※各製品名はメーカー公式表記に準拠。環境設定は光学式スキャナーを前提とした内容です)

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リバースエンジニアリングにおける3Dスキャンの「すべきこと」と「すべきでないこと」

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